仲間と別れて礼文島へ渡った。
この島の遊びはトレッキングだ。
島の山を最北端の岬から南まで抜けるトレイルだ。
2日掛けて踏破する計画を立てた。2.5日分の食料を買い、バスで最北の公園へ行きそこで水を3リットル汲む。そこから10キロ歩き、19時に岬へつき、野宿した。
翌朝、アザラシを観ている人たちをよそ目に岬を六時に出発。
利尻山登頂の筋肉痛と疲れが残る体にグレゴリーのバックパックが食い込む。総重量は21キロに達している。
島には気候のせいか、高山植物がお生い茂っている。南富良野、音威子府で私を何度も襲ってきたスズメバチもいない心地よいハイクが続く。
岸壁が何キロも続き、海の景色がMPを回復させてくれる。
岬に出た。食堂でコーラとトド肉で15分休憩した。HPが回復した。
観光バスがひっきりなしにくる。その度に私に人だかりができて、質問攻めにあう。話は嫌いじゃないのだが、トレイルは長く、時間との勝負、休憩をとる暇はないのだ。ハイク中の休憩は一分、昼飯も歩きながら食べる。何とか逃げたが、20分ロスしてしまった。
気を取り直し、歩く。前が見えない位のブッシュの中を何時間か歩く。
夢中で歩き、一分休憩を忘れてしまうと吐き気に襲われる。
ざわざわ
時がきた。
ざわざわざわざわ
岩壁のお出ましだ。
高所恐怖症の私には、旅最大の難関だ。苦渋の選択、水を1.5リットル捨て荷物を軽くした。
ロープで崖を降りる。ガクブルで足を滑らすとバックパックが重いから止まらない、岩壁下に落下する。何とか降りたらそこには浜があった。水は極めて綺麗だ。
まっ裸で泳いだ。
ここなら、変質者がいると通報される心配はない。足の角質とる的な魚が沢山よってきて足をしゃぶってくる。
16時に人口5名の村落に着いた。食堂のご夫婦が、ここで野宿してきなさいといってくれた。敷地内にテントをはらせてくれて、ビールとイカと筋子を格安の400円で頂いた。水も補給させてもらった。
10時間歩いた。ビールがよくしみわたる。
私はお礼に、利尻昆布の仕事を手伝った。そしたら逆にお礼で、ビールとカラフトマスの塩焼き、ワカメをご馳走になってしまった笑
夕日が、極めて綺麗で涙が出そうになった。
ここの村落と浜は、道路が通ってない。歩きでないと来れない秘境。買い物は船で行くとの事。
朝、帰りたくなくなってしまった。。。また旅ではなく観光で行こう。別れのとき、土産に売り物の昆布とカップラーメン、ポカリをくれた。またいつか必ずくる事を約束して、後を振り返らずに早足で旅立った。


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